私たちの体を作るタンパク質のもととなっているのがアミノ酸です。そんなアミノ酸にはたくさんの役割があります。
アミノ酸は体の内側から支えてくれています。アミノ酸はタンパク質の構成物質です。私たちの体を作り、生きるための活動を続けるために重要な働きをしています。
アミノ酸は、臓器、皮膚、筋肉、髪、爪そして血液などの材料となります。
また、全身に酸素を運んだり食べたものを分解したり、病原菌・ウイルスなどの外敵と闘うなど、健康を維持するために必要不可欠な成分です。
数百種類あるアミノ酸のうち、タンパク質を構成する重要な役割をたくさん持つアミノ酸は、実はたったの20種類。
そのうちの9種類は体の中で作り出すことができない必須アミノ酸と呼ばれており、健康な心身の維持のためには食事などでの補給がとても重要です。
・筋力アップ、持久力向上
私たちの体を支えてくれているのは骨格筋という筋肉です。
運動によって筋組織が破壊されますが、その壊れた筋組織に適切な栄養を与え再生させることで筋肉はより強化しやすくなります。このしくみを「超回復」と言います。
運動前後、または運動中にBCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)といった筋肉作りに深い関係のあるアミノ酸を摂取することで、運動中に壊れた筋組織の修復をサポートして、筋肉をつけやすくすることが期待されています。
BCAAのような必須アミノ酸は体内で作られない成分のため、特に外からの補給が必要不可欠です。
・疲労回復
激しい運動をすればするほど、筋肉は破壊され多くのアミノ酸が消費されます。
運動時のエネルギー消費により、糖や脂肪だけでなくタンパク質も分解されます。
それゆえ、消費されてしまったアミノ酸を外から補うことは、筋疲労を最小限に抑え、筋肉の修復を促すことにつながります。
アミノ酸と聞くとアスリートのようにストイックにトレーニングをしている人が摂取しているイメージが強いかもしれません。
しかし、日常生活でこの頃疲れが抜けにくくなったと感じられる方、久しぶりに体を動かしてみたいけれど疲れが残るのが怖いという方へもおすすめです。
・免疫力アップ、肝機能の向上
運動でアミノ酸を消費しすぎると体の活動に必要なアミノ酸まで消費してしまい、免疫機能の低下につながります。
アミノ酸の一つであるグルタミンは胃腸粘膜を形作る細胞の合成を促進し、消化吸収や腸からの病原菌の侵入を防ぐ働きがあるとされています。
同様に、アルギニンやアラニンにも免疫力を上げる効果が期待されています。また、肝機能向上の効果も期待されており、疲労などから肝臓の機能が弱ってしまったときにアミノ酸が肝臓の働きをサポートしてくれます。
・安眠効果
ぐっすり眠るためには脳がリラックスすることが大切です。
実は、脳の興奮を抑えてくれるために働く神経伝達物質もアミノ酸からできています。